2016年3月9日仙台ダルクニュースレター2月号よりツトムのメッセージ

最終更新日:2016年3月9日 392 Views Twitter Facebook Google+
「チャンス」  2016年になり、あっと言う間に1ケ月半が過ぎた。 九州の方では大雪に見舞われ大変な状況になっているとニュースが伝えてくれた。 被害をうけられた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。 巷では、政治家の問題を紛らわすかのように、大物野球選手の薬物事件でもちきりである。 毎度のように芸能人・有名人が逮捕されると騒ぎになるが、これまで個人の問題として処理してきたこの社会にチャンスが訪れているのかもしれない。 問題が起きるたび、専門家は反省と厳罰化を声高に叫び、予防より薬物の恐怖を伝えようとする。 しかし、今まではそれしか「できなかった」のかもしれないと思うと、今回のスーパースターの逮捕劇は、社会の問題解決に向け新たな一歩を踏み出すことになるのではないか、今このときこそ、地域社会の資源として相談や治療の場を作るチャンスではないかと、かすかな期待を抱いている。 彼には、むろん、でたらめで自分勝手な生き方をしてきた自業自得の罪もあるだろう。 しかし、彼がリハビリをうけ、回復していく姿が世にでれば、いま苦しみあがいている薬物依存者の希望になることは間違いない。 恐怖という脅しだけで社会がメッセージを発するのなら、これからも同じようなことが繰り返され、個人の問題で処理されて終わることだろう。 彼の回復は、司法と医療、福祉を総括した問題提起に他ならない。 少しでも依存者に携わる人が増え、止め続けるチャンスを見いだせる資源が豊富になることを期待したい。 ここのところの報道を見ていると、ようやく「意思が弱いからダメ」、「厳罰化すべき」などのほか、治療に結び付ける意見が聞かれるようになってきた。また、薬物依存症専門治療に、診療報酬が認められるようにもなるという。 条件とすればまだまだ高いハードルに違いはないが、依存者が医療と福祉にきちんと関われるようになるとすれば、回復への大きな一歩になるに違いない。 ツトム (仙台ダルクニュースレター 2016年2月号より一部抜粋)
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