依存症について

依存症は本人だけの病ではありません。

 依存症という病は関係の病と言われています。特に家族間の関係性が大きく依存症と関わっており、その関係性を変えていくことが本人や家族の回復にとって重要です。例え依存症者本人が一時的に薬物を使わなくなったとしても、元の関係性に戻れば又使ってしまうということが往々にして起こります。

 この関係性という視点から見れば、家族もまた回復すべき対象です。多くの家族は本人に対して薬を止めさせるためにあらゆる働きかけをしますが、ことごとく失敗します。最後には本人を殺すしかないと思うところまで追い詰められるほどです。

自分は無力である、と認める

 依存症から回復するためには、まず自分が依存症者であり、依存症に対して無力であることを認めることから始まります。そして、自分の力だけでは使わないこと(回復)ができないと知り、私たち自身より上のカの 必要性を感じ、信じる必要があります。

自覚させる行動を

 そして、家族や周りの人が出来ることは、ひとつだけです。それは本人にもコントロールできない病に侵されているということを依存症者が自覚できるような行動を具体的に実行することです。それには同じ苦悩を経験した家族から学ぶことが大きな力となります。詳しくは「家族会」のページをご覧下さい。