4年のバースデイを終えて

ご無沙汰しております。依存症のケンイチです。

先日私は、おかげさまでクリーン4年のバースデイを迎えました。バースデイミーティングにはありがたいことに、沢山の仲間達と支援者の方々に集まっていただき、本日までプログラムをやってきてクリーンが続いたことが本当に良かったなと実感しました。

この一年はクリーンで過ごす中で少しずつ気持ちの変化がありました。

クリーンがスタートした最初の頃は薬物やアルコールを絶ってクリーンで生きることが「不自由な事で自分の人生にとって不利益な事」だと思っていました。もう薬やアルコールを使えないのか。。。。。。寂しい。。。。苦しい。。。。。あれさえあれば楽になれるのに。。。。。

しかしこの一年間、薬物やアルコールを使えない事が「不自由で不利益な事」ではなくて、むしろ全く逆で、薬物やアルコールの奴隷だった自分の魂が少しずつ解放されてクリーンで生きられることこそ「本当の自由」なのではないかと考えるようになりました。

プログラムに繋がる直前まで、クリーンで生きていくことなど自分には絶対に不可能だと思っていました。

今は、薬物やアルコールが無くても何とか生きていくことができるし、これはこれで悪くはないと思うようになりました。むしろ、薬物とアルコールのない人生の方が絶望感に苛まれて悩むことも少なくなり、楽に生きられるようになってきていると感じています。

4年前、最後にクスリを使った時のことを今でもよく覚えています。

薬物やアルコールを止めることも使い続けることもできなくなり、絶望的な気持ちになりました。

「こんな事、もう終わらせたい。。。。」と思い、家にあったありったけのウィスキーと溜め込んでいた抗酒剤を一気飲みしてから、灯油のポンプを口に突っ込み、泣きながら手首を切ろうとしましたが、「本当に死んだらどうしよう。怖い。怖い。助けて。」と思い意識朦朧としながら自分で救急車を呼んだ時の事、まさに「生きていくことがどうにもならなくなったことを認めた」時のことは、今でも忘れないように機会あるたびに話すようにしています。

これからも「今日一日」のクリーンを大切に丁寧に生きていきたいと思っています。

ありがとうございました。

ケンイチ